京都府立医科大学眼科

 

1)アイパッチとは?

アイパッチとは視機能の発達期にある小児に対して行う弱視治療の一つです。視力に左右差のある場合、良い方の目(健眼)にアイパッチをすることで悪い方の目(弱視眼)の視力発達は促されます。片眼の弱視は、屈折異常(遠視・乱視・近視など)の左右差が大きいときや斜視などで起こります。

 

2)アイパッチの期間は?

一日に何時間くらいするか、いつまで続けるのか、については各患児の年齢や視力値などにより一人一人で異なります。同じ視力値でも年齢が低ければアイパッチの時間や期間は短くて済みます。

従ってアイパッチ治療を低年齢の時からきちんと行えれば、早くにアイパッチを終了することが出来ます。ただ、目標視力に達したからといってすぐにアイパッチを止めてしまうとまた視力が低下することがありますので、目標視力に達しても少しづつアイパッチの時間を減らして慎重に様子を見る必要があります。

 

3)かぶれたら?

アイパッチによって皮膚が被れることがあります。被れやすい場合は、糊代の幅を細くしたり、毎回少しづつ貼る位置をずらしたり、種類を替えたりしてみて下さい。

 

4)幼稚園・学校に通うときは?

幼稚園や小学校にアイパッチをして行く場合には、先生自身にアイパッチの必要性を理解してもらうこと、患児にとってアイパッチが治療であることを先生からクラスの友達によく説明してもらうこと、などが患児の精神的負担を軽減します。それでもアイパッチ治療に問題が生じたときには眼科主治医に相談しましょう。

 

5)アイパッチで斜視は治るのですか?

いいえ、治りません。しかし外側への動きが悪く常に同じ眼でしか物を見ない乳児内斜視に対して、当院では交代アイパッチ治療を行っています。

斜視弱視の防止も目的の一つですが、外側への十分な眼球運動と右眼と左眼とで同じ頻度で交互に物を見ることとを訓練することが目的なのです。乳児内斜視では、眼球を内に向ける力が外に向ける力より強く、眼球をあまり動かさずに右眼で左側を左眼で右側を交叉して見る状態が認められるため、眼球は外側に動きにくくなっています。

アイパッチ治療により、眼球の外側への動きが良くなり、右眼と左眼とで交互に物を見ることが出来るようになれば、後に控える内斜視矯正術の効果も上昇します。

 

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