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当院の検査機器

■光干渉断層計(Optical Coherence Tomography, OCT)
・装置の概要

生体下における網膜や視神経乳頭の断層を非接触、非侵襲的に捉え10ミクロン以下の高解像度で抽出し、CT等と同様の二次元断層画像をカラーイメージで描出する装置です。

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・対象疾患 黄斑円孔,黄斑浮腫,網膜色素上皮症,網膜剥離,加齢黄斑変性,糖尿病網膜症などレーザー光による眼底断層

■ウェーブフロントセンサー(Topcon PR9000、OPD-Scan)
・装置の概要

近視、遠視、乱視に加えて不正乱視(高次収差)も定量的に測定できる。眼底に赤外線を入れて、その反射を瞳孔面上でとらえます。

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・対象疾患 屈折矯正手術後、角膜不正乱視、コントラスト感度低下

■スペキュラーマイクロスコープ
・装置の概要

角膜内皮細胞は角膜の厚さを一定に保持して、角膜の透明性を維持する重要な細胞です。本機器は角膜内皮細胞を高倍率で生体観察することができる機器で、角膜内皮と前房水との境界面からの反射光を拾う鏡面法を原理としています。

角膜内皮細胞の密度や形態を非侵襲的に簡便に捉えることができるので、内皮細胞の機能評価のためのルーチィーン検査として頻用されています。

・対象疾患 白内障や角膜移植術の術前後の評価・種々の角膜内皮疾患(水疱性角膜症、遺伝性の角膜内皮変性症など)

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■前眼部用共焦点マイクロスコープ(ConfoScan)
・装置の概要

角膜の任意の断面を非侵襲的に生体観察(40倍)することができる機器で、角膜上皮の各層の細胞(表層細胞、翼細胞、基底細胞)、実質細胞(表層ー深層)、内皮細胞を観察することができます。

種々の角膜疾患における異常部位の微細構造の把握、例えば、角膜移植術や屈折矯正手術後の創傷治癒、角膜感染症における実質内感染病巣、コンタクトレンズ の沈着物の状態、角膜上皮疾患の基底細胞密度や形態の観察などに有用です。各断面の画像をコンピュターで3次元構築して角膜の微細構造を評価することや角 膜混濁を定量化することも可能です。

・対象疾患 種々の角膜疾患

■涙液スペキュラーマイクロスコープ
・装置の概要

涙の最表層を構成する油層からの光の干渉縞を非接触で観察する装置で、涙液の量や質(安定性)に関する情報を得ることが可能です。ドライアイのスクリーニングや重症度診断に利用でき、涙点プラグの適応決定に威力を発揮します。

・対象疾患 ドライアイを含む眼表面疾患

■前眼部螢光測定装置
・装置の概要

前眼部の螢光を非侵襲的に測定できる装置です。フルオレセイン色素を点眼して一定時間経過後に角膜実質内に取り込まれた螢光を測定することにより、角膜上皮 バリア機能の解析に応用することができます。ドライアイや薬物毒性に伴う角結膜上皮障害に対して障害程度を定量できます。

・対象疾患 眼表面疾患(角膜上皮疾患・結膜疾患)

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■ICG赤外螢光眼底撮影装置
・装置の概要

インドシアニングリーンという特殊な色素を注射後、赤外線眼底カメラを使用して眼底の写真を撮る検査です。網膜のさらに深部にある脈絡膜の血管が鮮明に描出され、脈絡膜の循環系に異常のある病気の診断に優れています。

・対象疾患 加齢黄斑変性などの新生血管黄斑症,網膜色素上皮症,糖尿病網膜症など

■超音波ドップラー血流計
・装置の概要

超音波の跳ね返り(ドップラー現象)を利用して、眼球周囲および眼球内の太い血管中の血液の流れを捉える検査です。特に網膜や脈絡膜などに原因不明の変化を起こす病気の診断に有用です。

・対象疾患 内頸動脈閉塞症,網膜中心静脈閉塞症,糖尿病網膜症

■多局所網膜電位図(VERIS)
・装置の概要

多局所網膜電位図は特殊な刺激方法と計算とによって網膜の各部位の電気活動を別々に記録することができ、網膜局所の異常を他覚的に捉えることができる新し い網膜電位図です。中心25度程度までしか測定できないため、局所の異常でも特に網膜中心部の異常を有する疾患が主な適応となります。

・対象疾患 網膜黄斑部疾患

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■視神経線維層厚測定装置(Nerve Fiber Analyzer,NFA)
・装置の概要

視神経線維の複屈折性を応用し、偏光レーザーを用いて網膜視神経線維層厚を計測することのできる装置です。緑内障診断プログラム(GDx)を内蔵してお り、スクリーニングから治療効果判定まで幅広く応用することができます。次のHRT と併用することにより、よりいっそう精密な緑内障の治療管理が可能となります。

・対象疾患 緑内障一般

■共焦点レーザー眼底走査装置(Heidelberg Retina Tomography,HRT)
・装置の概要

共焦点レーザー光にて眼底を走査し、視神経乳頭ならびに網膜の凹凸を定量化することができます。特に散瞳する必要もなく、測定に約2秒、解析に約30秒ほ どで眼底の立体解析が可能です。緑内障の視神経乳頭陥凹の定量化は視野変化とともに緑内障の進行の有無の判断の材料となります。

・対象疾患 緑内障・網膜隆起性/陥凹性疾患

■共焦点レーザードップラー血流計(Heidelberg Retina Flowmetry,HRF)
・装置の概要

共焦点レーザー走査理論とレーザードップラー血流計理論を組み合わせることにより、眼底の局所循環動態を非侵襲的に測定することができます。 近年、循環不全の関与が明らかとされてきている正常眼圧緑内障や、網膜微小循環の不全をきたす疾患の診断や治療効果判定に用いられます。

・対象疾患 緑内障・網膜循環障害