10 夜盲症なのでしょうか?
質 問

夜盲症についてお聞きしたい事があります。
僕は小さいころは暗いところでは見えないのが当たり前だと思っていたのですが4,5年前からこれは夜盲症だってことに気がつきました。順応が遅いし、街頭がないところでは横に人がいないとぶつかったり、つまずいたりするし、夜の運転はハイビームにしないと怖いし・・・いろいろ不自由です。
小学生のころは3ヶ月に一回眼科に通ってましたが夜盲症だとは診断されてなかったと思います。視野のほうは狭くないです。色変でもないみたいです。両親兄弟は夜盲症ではありません、視力も矯正してますが、運転免許も取れるくらいです。
夜盲症は一体何原因なのでしょうか?
治療方法は無いと聞いてますがだからこそ不安になるんです。ビタミンAも親からいい聞かされて摂取してました、うなぎを食べたり、ブルーベリー・・・とにかくビタミンAをよくとりなさいと言われてきました。
年をとるにつれて症状は一般にどういう風に変わっていくのでしょうか?最近、相当悩んでます。眼科に行って詳しい事を聞くべきですか?

回 答

いわゆる「夜盲」をきたす病気には最も有名である網膜色素変性のほかにも、小口病や白点状眼底などの先天停在性夜盲、杆体錐体ジストロフィ、ビタミンA欠乏症など多くの疾患があります。
網膜色素変性や杆体錐体ジストロフィは進行性、すなわち年齢とともに症状が悪化するタイプの夜盲であり、いっぽう小口病や白点状眼底などの先天停在性夜盲は字の通り停在性、すなわち進行しないタイプの夜盲です。
停在性ならば視力障害をおこすことはまれですので安心してもらってもよいと思います。
いずれにしてもどのタイプの夜盲であるのかを判定するため、眼科に行って電気生理学的検査や視野検査、眼底検査などを受けていただくことをお勧めします。
なおビタミンAが欠乏すると夜盲をおこしますが、だからといって過剰に摂取しても残念ながら夜盲は治らないと思われます。これら夜盲をきたす病気の原因は遺伝子異常がほとんどであり、遺伝子治療の臨床応用が待たれるところです。

文責:小森 秀樹

 

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